つい先日、足の健康についてテレビで放送がありました。足を総合的に診察している下北沢病院の先生が出演されていました。症例も多岐に渡り、そのうちで潰瘍や壊死などの衝撃的な写真が出てきたので糖尿病や下肢静脈瘤についての注意喚起になったのではないかと思いました(食事の時間に潰瘍や足の切断や壊死の写真が出てくることを心配して見ていました…)
くるぶしに蜘蛛の巣、網目状の下肢静脈瘤が出ていたり、ボコボコした下肢静脈瘤が紹介されていましたが、患者さんはその見た目というよりはむしろ「痛み」「重だるい」「こむら返り」「かゆい」と言った感覚的な症状があって来院されることが多いのです。
つまり、それらの症状が血管がボコボコしていることが原因だと思っていないことがほとんどなのです。ネットで調べると徐々に自分の症状が静脈瘤によるものかもしれないと「めど」がついてきますが、それが難しい方の場合は近くの内科や整形外科、皮膚科に受診したついでに足のことを相談しますが、そこでは「このくらいは歳だから仕方がない」「薬を飲めばいい」「手術は大変だからやめた方がいい」とバッサリ言われてしまうので、もうそれ以上他の病院を探そうとする気持ちがなくなってしまうようです。
そういった方々にとってこのテレビ番組は、足を治す病院を探すきっかけになるのではないかと思いました。もちろん当院でできることは限られていますが、「痛み」「重だるい」「こむら返り」「かゆい」で悩んでいる方が新しい視点を持って、他の病院も探してみよう!と思うようになるきっかけになるのではないかと感じました。
静岡静脈瘤クリニックでは、無料で足のチェックをしています。実際、テレビの放送があった後から無料でチェックしてほしいという問い合わせが増えています。気にはしていたけれど、きっかけがなかったのでしょう。どうぞお気軽にご相談ください。お待ちしております。平日と土曜日(5月は20日)に受け付けております。
最近多い、性器の痛みについてです。主に女性の方ですが、太ももの付け根や後ろ側から性器に痛みがあったりすることが多く、産婦人科に相談しても「これは治療法がありません」と言われてしまい、悩んでおられる方が多いのではないかと思います。
専門的には陰部静脈瘤といいます。排尿時の痛みや、ウォッシュレットを使用するときの痛みから始まり、自転車に乗るときや椅子に座っている状態が長く続いたりすると痛みが強くなってくることもよくあります。それが生理の前だったりすると太ももの後ろから性器にかけて痛みが走ったりもするため、どこの病院にかかったらいいのかわからなくなることも多いようです。
性器の痛みといっても、具体的にどこの部分だとはっきり表現することは難しいことも多く、「このあたり」と実際に指で示すことになるのですが、それは医療関係者でないと言葉で場所を説明することは容易ではありません。
大陰唇と呼ばれる皮膚がこんもりとした部分(恥骨部の皮膚の膨らみ)なのか、小陰唇と呼ばれる粘膜のような部分、肛門の周囲であることもしばしばあります。
下肢静脈瘤は足の病気と思われるでしょう。陰部静脈瘤は下肢静脈瘤のひとつだと思ってもらえればいいかもしれません。陰部静脈瘤があると下肢静脈瘤のように見えることもありますが。いずれにしても、この病気はそのままで治ることがどうやら少なそうで、多くはその痛みを誰にも訴えたり、相談したりすることができずに自分の内側で溜め込んでなんとか生きていると思い詰めることも少なくないのではないかと僕は思います。それは外来の患者さんが思い切って話してくれていることに耳を傾けているときだったりします。
僕は毎日、女性に多い下肢静脈瘤や院部静脈瘤を診察していますが、患者さんからしたら女医さんだと相談しやすいのかもしれません。男の人に見せるのは恥ずかしいでしょうし、自分より年下だったらなおさら抵抗があるかもしれません。そのため、静岡静脈瘤クリニックでは女性の看護師と一緒に診察をしています。最初に看護師がお話を聞き、その後で僕が部屋に入り、少し詳しくお話を聞いてから看護師に患部がどこで、どのようになっているかを伝えてもらってから僕が診察するようにしています。
ご予約はホームページから下肢静脈瘤の保険診察か、無料チェックでのご予約でも構いません。どうぞ一人で悩みを抱えることなく、気軽にいらしていただければ幸いです。同じように悩んでおられる方はたくさんおられます。そしてそういった悩みを抱えている患者さんを僕はよく拝見しています。特別なことではありません。それは誰もが抱える悩みのひとつではないかと思っています。
この時期になると、足がつる、こむら返りで目が覚めて辛いという悩みの電話が増えてきます。
近くのかかりつけに行くと、68番の漢方薬を出されるのでそれを足がつったときに袋から口に入れて水で流し込むようにして飲んでいる。
そんな経験を多くの方がされています。どうして足がつったり、こむら返りが起こっているのかを考える必要があるのですが、「水をあまり飲まないから電解質バランスが崩れて足がつっているんです」と言われたり、書かれたりしたものを目にすることが多いでしょう。それはもちろんその通りなのですが、そればかりではないのです。
足の血流の状態が正常であれば、水分の問題だけで済むでしょう。しかし、足に赤くチラチラとした血管が足首やスネ、膝裏に浮いていませんか?
それは下肢静脈瘤と言います。正確には蜘蛛の巣状静脈瘤や網目状静脈瘤などといった名前で呼ばれています。こういった血の流れが悪くなるような状態であることが足がつったり、こむら返りを起こす原因になっています。
根本的な原因を治療することで、薬を飲む必要がなくなったり、こまめに水分を取らなければならないという焦りから解放されます。その治療の方法は「注射」です。
注射で赤いチラチラした血管を硬めてなおす方法があります。下肢静脈瘤手術硬化療法といって、通常、硬化療法と呼んでいます。細い針で細かい血管に薬を注入していきます。一ミリにも満たない血管にも薬を入れることができます。とても繊細な治療なので、あまり好んで取り組んでいる医師は多くありません。
この治療は一度の注射で終わります。何度も通院する必要がなく、そのまま歩いて帰ることができます。通院は1週間後に一度だけ。日中は1ヶ月弾性ストッキングを着用して頂いています。
注射は予防接種くらいの痛みですが、チラチラしている範囲を全体的に注射していくので、範囲がたくさんになります。アリに噛まれたよう、ミツバチに刺されたよう、予防接種をたくさんやったようだと仰る方がおられますので、痛くない治療ではありません。しかし、注射した当日から足がつったり、こむら返りがなくなるので皆さん驚きます。
もう、漢方薬を飲まなくてもいいし、お水を気にしてたくさん飲む必要もない。心が解放されていく感じです。
ボコボコとした血管が浮いているばかりが下肢静脈瘤ではありません。チラチラした細かい血管も下肢静脈瘤の一つです。注射をすることにより見た目も改善され、足が細くなります。
合併症としては、打った場所が茶色くなる色素沈着があります。半年ほどでゆっくりと治っていきます。あとは元々心臓に心臓に生まれつき孔が開いている病気(心房中隔欠損症、心室中隔欠損症)がある場合はその孔から頭に飛ぶということがごく稀ですがあります。もちろんそういった病気を今まで指摘されたことがなければ問題ありません。
当院では無料でもご相談をお受けしております。「写真ほどボコボコしているわけじゃないけど行ってもいいのかな?」と迷っている方はとても多いので、気軽に無料で相談できるようにしています。
今まで、「こういう症状ってどこに行っていいのかわからない」と受診をためらっていた方はとても多く、治すことができるという情報を手に入れることが難しい状態にあります。ネットで調べていても情報に埋もれてしまうでしょう。ご自身の足で静脈瘤クリニックまで来て頂いて、足をみせていただきながらお話ししたいと思います。お待ちしております。