COLUMN
最近多い、性器の痛みについてです。主に女性の方ですが、太ももの付け根や後ろ側から性器に痛みがあったりすることが多く、産婦人科に相談しても「これは治療法がありません」と言われてしまい、悩んでおられる方が多いのではないかと思います。
専門的には陰部静脈瘤といいます。排尿時の痛みや、ウォッシュレットを使用するときの痛みから始まり、自転車に乗るときや椅子に座っている状態が長く続いたりすると痛みが強くなってくることもよくあります。それが生理の前だったりすると太ももの後ろから性器にかけて痛みが走ったりもするため、どこの病院にかかったらいいのかわからなくなることも多いようです。
性器の痛みといっても、具体的にどこの部分だとはっきり表現することは難しいことも多く、「このあたり」と実際に指で示すことになるのですが、それは医療関係者でないと言葉で場所を説明することは容易ではありません。
大陰唇と呼ばれる皮膚がこんもりとした部分(恥骨部の皮膚の膨らみ)なのか、小陰唇と呼ばれる粘膜のような部分、肛門の周囲であることもしばしばあります。
下肢静脈瘤は足の病気と思われるでしょう。陰部静脈瘤は下肢静脈瘤のひとつだと思ってもらえればいいかもしれません。陰部静脈瘤があると下肢静脈瘤のように見えることもありますが。いずれにしても、この病気はそのままで治ることがどうやら少なそうで、多くはその痛みを誰にも訴えたり、相談したりすることができずに自分の内側で溜め込んでなんとか生きていると思い詰めることも少なくないのではないかと僕は思います。それは外来の患者さんが思い切って話してくれていることに耳を傾けているときだったりします。
僕は毎日、女性に多い下肢静脈瘤や院部静脈瘤を診察していますが、患者さんからしたら女医さんだと相談しやすいのかもしれません。男の人に見せるのは恥ずかしいでしょうし、自分より年下だったらなおさら抵抗があるかもしれません。そのため、静岡静脈瘤クリニックでは女性の看護師と一緒に診察をしています。最初に看護師がお話を聞き、その後で僕が部屋に入り、少し詳しくお話を聞いてから看護師に患部がどこで、どのようになっているかを伝えてもらってから僕が診察するようにしています。
ご予約はホームページから下肢静脈瘤の保険診察か、無料チェックでのご予約でも構いません。どうぞ一人で悩みを抱えることなく、気軽にいらしていただければ幸いです。同じように悩んでおられる方はたくさんおられます。そしてそういった悩みを抱えている患者さんを僕はよく拝見しています。特別なことではありません。それは誰もが抱える悩みのひとつではないかと思っています。
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