院長コラム

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COLUMN

2022.12.02

足が「つる」「こむら返り」をなおせるとしたら?

この時期になると、足がつる、こむら返りで目が覚めて辛いという悩みの電話が増えてきます。

近くのかかりつけに行くと、68番の漢方薬を出されるのでそれを足がつったときに袋から口に入れて水で流し込むようにして飲んでいる。

そんな経験を多くの方がされています。どうして足がつったり、こむら返りが起こっているのかを考える必要があるのですが、「水をあまり飲まないから電解質バランスが崩れて足がつっているんです」と言われたり、書かれたりしたものを目にすることが多いでしょう。それはもちろんその通りなのですが、そればかりではないのです。

足の血流の状態が正常であれば、水分の問題だけで済むでしょう。しかし、足に赤くチラチラとした血管が足首やスネ、膝裏に浮いていませんか?

それは下肢静脈瘤と言います。正確には蜘蛛の巣状静脈瘤や網目状静脈瘤などといった名前で呼ばれています。こういった血の流れが悪くなるような状態であることが足がつったり、こむら返りを起こす原因になっています。

根本的な原因を治療することで、薬を飲む必要がなくなったり、こまめに水分を取らなければならないという焦りから解放されます。その治療の方法は「注射」です。

注射で赤いチラチラした血管を硬めてなおす方法があります。下肢静脈瘤手術硬化療法といって、通常、硬化療法と呼んでいます。細い針で細かい血管に薬を注入していきます。一ミリにも満たない血管にも薬を入れることができます。とても繊細な治療なので、あまり好んで取り組んでいる医師は多くありません。

この治療は一度の注射で終わります。何度も通院する必要がなく、そのまま歩いて帰ることができます。通院は1週間後に一度だけ。日中は1ヶ月弾性ストッキングを着用して頂いています。

注射は予防接種くらいの痛みですが、チラチラしている範囲を全体的に注射していくので、範囲がたくさんになります。アリに噛まれたよう、ミツバチに刺されたよう、予防接種をたくさんやったようだと仰る方がおられますので、痛くない治療ではありません。しかし、注射した当日から足がつったり、こむら返りがなくなるので皆さん驚きます。

もう、漢方薬を飲まなくてもいいし、お水を気にしてたくさん飲む必要もない。心が解放されていく感じです。

ボコボコとした血管が浮いているばかりが下肢静脈瘤ではありません。チラチラした細かい血管も下肢静脈瘤の一つです。注射をすることにより見た目も改善され、足が細くなります。

合併症としては、打った場所が茶色くなる色素沈着があります。半年ほどでゆっくりと治っていきます。あとは元々心臓に心臓に生まれつき孔が開いている病気(心房中隔欠損症、心室中隔欠損症)がある場合はその孔から頭に飛ぶということがごく稀ですがあります。もちろんそういった病気を今まで指摘されたことがなければ問題ありません。

当院では無料でもご相談をお受けしております。「写真ほどボコボコしているわけじゃないけど行ってもいいのかな?」と迷っている方はとても多いので、気軽に無料で相談できるようにしています。

今まで、「こういう症状ってどこに行っていいのかわからない」と受診をためらっていた方はとても多く、治すことができるという情報を手に入れることが難しい状態にあります。ネットで調べていても情報に埋もれてしまうでしょう。ご自身の足で静脈瘤クリニックまで来て頂いて、足をみせていただきながらお話ししたいと思います。お待ちしております。

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