最近、ふと足元を見て「くるぶしの内側に青い血管が浮き出ている」と気になったことはありませんか？「見た目だけの問題かな」と放置している方も多いかもしれません。しかし、その血管の浮き出は、下肢静脈瘤という病気のサインかもしれません。

放置しがちな「足の血管」の悩み

血管が浮き出るといえば、ボコボコした血管を想像するかもしれませんが、実は細かい「糸ミミズのような血管」が浮き出るケースもあります。これらは、クモの巣静脈瘤や網目状静脈瘤と呼ばれる状態です。

このような症状の方からは、次のような声をよく聞きます
• 「足がなんとなく重だるい」
• 「足の裏が変な感じがする」
• 「チクチクした痛みがあるけど、病院に行くほどでもないかな…」

こうした症状は放置していても自然に治ることはほとんどありません。むしろ、時間が経つにつれて悪化する可能性があります。

なぜ血管が浮き出るのか？その原因は？

血管の浮き出は、加齢や血液の逆流が主な原因です。特に以下の方に多く見られます
•力仕事やスポーツでお腹に力を入れる時間が長い方
•長時間立ち仕事をしている方
•出産や妊娠を経験された方

血管が浮き出ている状態は、見た目の問題だけではなく、血液が逆流している可能性を示しています。このまま進行すると、足のむくみや痛みが強くなることがあります。

治療方法と解決への一歩
「でも、病院に行くほどのことじゃないし、忙しくて時間が取れない…」
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。でもご安心ください。当クリニックでは、症状の軽い方でも安心して治療を受けられる環境を整えています。

治療法としては、次の2つがあります
1. 硬化療法
血管に薬剤を注射し、浮き出た静脈瘤を消す治療法です。予防接種程度の痛みで済みます。
2. カテーテル治療
細いチューブを血管内に入れ、熱で血管を固めて血液の逆流を防ぎます。こちらは軽い麻酔を使うので、治療中は眠っている間に完了します。

いずれも日帰り治療が可能で、手術時間は10～40分ほど。その日のうちに歩いて帰れますし、翌日から通常の生活に復帰できます。

無料で静脈瘤チェックを受けてみませんか？
「まだ病院に行くほどではないかも…」「まずは相談だけしたい」
そんな方に向けて、当クリニックでは無料の静脈瘤チェックを実施しています。
超音波検査を使って、足の血管の状態を詳しく確認できます。診断はシンプルかつ痛みもありません。治療が必要かどうか、専門医が丁寧にアドバイスさせていただきます。

放置しないで、今が一歩を踏み出すタイミング
「普通に歩けること」が当たり前ではなくなる前に、ぜひご自身の足を大切にしてください。見た目の改善だけでなく、足の健康を守ることができます。
静脈瘤の治療は早ければ早いほど、体への負担も軽く済みます。少しでも気になることがあれば、まずは気軽に相談してみてください。

静岡静脈瘤クリニックでは、患者様一人ひとりに寄り添った診療を心がけています。ぜひお気軽にご連絡ください。

本症例写真の病名

• 大伏在静脈瘤（太ももの内側の静脈瘤）
• 小伏在静脈瘤（ふくらはぎの後ろの静脈瘤）

手術内容

• 大伏在静脈瘤 血管内焼灼術(カテーテルによる治療)
• 小伏在静脈瘤 血管内焼灼術(カテーテルによる治療)
• 硬化療法（注射の治療）

リスク・合併症( カテーテル治療 )

• よくおこること：内出血、腫れ、少しの痛み
• ときどきおこること：水ぶくれ、血栓による静脈炎
• ほとんどおきないこと：皮膚の感覚の低下、しびれ
• ごく稀におこること：深部静脈血栓症（血の塊が肺に飛んで苦しくなることが4000人に1人）

治療の費用（片足の場合）