お悩み相談集

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TROUBLE

2025.12.08

足のだるさ・むくみ・こむら返り、その原因は「下肢静脈瘤」かもしれません

こんにちは、静岡静脈瘤クリニック院長の佐野です。この季節は学校の先生、飲食店の店員さん、工場勤務の外国の方、美容師さん方が多く来院される印象です。年内に足の悩みをスッキリさせたいと思われる方が多いのかもしれません。

立ち仕事やデスクワークで長時間同じ姿勢が続くと、夕方になると足がだるくなったり、むくんだりすることはよくあることです。また、夜中に突然の激しい痛みで目が覚める「こむら返り(足がつる)」に悩まされている方もいるでしょう。

これらの症状は「疲労のせい」「歳のせい」と片付けられがちですが、実はその背景に「下肢静脈瘤(じょうみゃくりゅう)」という血管の病気が潜んでいる可能性があります。

 

多くの人が見逃す下肢静脈瘤の初期サイン

下肢静脈瘤というと、「足の血管がボコボコと浮き出ている状態」をイメージされる方が多いでしょう。確かに、進行するとそのような見た目の変化が現れますが、病気の初期段階では、目に見える血管の浮き上がりがないことのほうが一般的です。

多くの方が以下のような症状を経験しても、「静脈瘤とは無関係」と考え、整形外科や内科などの他の科を受診される傾向があります。しかし、血液の逆流による下肢静脈瘤が原因である場合、根本的な治療をしなければ、これらの症状は改善されません。

1. 慢性的な「足のだるさ・重さ」

特にふくらはぎを中心とした重さやだるさは、下肢静脈瘤の代表的な初期症状の一つです。日中活動しているうちに足の静脈に血液が溜まりやすくなることで、この不快な症状を引き起こします。夕方や入浴時など、症状が緩和される時間帯もありますが、根本的な原因が残っている限り、だるさは解消されません。

2. 夜間の「こむら返り(腓返り)」

睡眠中にふくらはぎの筋肉が激しく収縮するこむら返りも、静脈瘤と深く関わっていることがあります。静脈瘤により足の血流が悪化すると、筋肉に必要な酸素や栄養素の供給が滞ったり、疲労物質が溜まりやすくなったりすることが、こむら返りの一因と考えられています。

3. 頑固な「足のむくみ(浮腫)」

一時的な水分や塩分の摂りすぎによるむくみとは異なり、下肢静脈瘤によるむくみは、主にふくらはぎから足首にかけて現れやすく、夕方になると顕著になるのが特徴です。静脈の弁が壊れて血液が逆流することで、血管から水分が漏れ出し、組織に溜まることで発生します。

 

「血管が浮いていないから大丈夫」は誤解です

下肢静脈瘤は、体質や生活習慣、遺伝など様々な要因が絡み合って発症しますが、初期症状の段階では、皮膚表面から静脈瘤を確認できることは稀です。

足のだるさ、重さ、むくみ、こむら返りといった症状が慢性的に続いている場合、たとえ血管が浮いて見えなくても、静脈瘤の検査を受けることを強くお勧めします。

 

静脈瘤の専門クリニックを受診するメリット

下肢静脈瘤の症状は、血行不良や神経痛など他の病気と紛らわしいことがあり、適切な診断が難しい場合があります。

当クリニックでは、これらの症状が本当に静脈瘤によるものかを正確に判断するため、まずは超音波(エコー)検査を行い、血管内の血液の逆流(弁の機能不全)の有無を確認します。この検査は痛みもなく短時間で終わります。

もし下肢静脈瘤と診断された場合も、日帰りでの実施が可能な低侵襲な治療法(硬化療法やカテーテル治療など)をご提案できます。これらの治療によって、血液の逆流が解消されると、長年悩まされていた足のだるさやこむら返り、むくみが劇的に改善するケースも少なくありません。

 

終わりに

あなたの「いつもの足の不調」は、体のSOSかもしれません。今までは何とか足も持ち堪えてきたのでしょう。でも、普段からそれらの症状が頻回であったり程度が強くなってきたとしたら一度考えていただく良いきっかけになるかもしれません。

もし、だるさ、むくみ、こむら返りが続くようでしたら、自己判断せずに一度、下肢静脈瘤の専門クリニックにご相談ください。

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