TROUBLE
【症例紹介】湿布かぶれのような湿疹として現れた下肢静脈瘤の一例
今回は「湿布かぶれのような湿疹」として初めて認識された、下肢静脈瘤の興味深い症例をご紹介します。
■ 症例概要
患者: 70代 女性
主訴: 左下腿の皮膚の赤み
■ 初診時の所見
患者さんは、「今年1月から右ふくらはぎに湿布の跡のような赤みが出てきた。かゆみはないんです」と来院されました。診察してみると、以下の特徴が見られました:
初見では単なる接触性皮膚炎(湿布かぶれ)のように見えましたが、湿疹が同部位に繰り返しており、患側の静脈の浮き出しが目立つため下肢静脈瘤による皮膚炎の可能性を考慮しました。
■ 検査と診断
実施した検査:
→ 診断:下肢静脈瘤に伴ううっ滞性皮膚炎(うっ滞性皮膚炎)
■ 治療経過
初期治療:
■ 考察
「湿布かぶれ」として誤認されやすい皮膚炎の中には、慢性的な静脈うっ滞が背景にある場合があります。特に高齢者や立ち仕事の方では、皮膚症状が初発のサインとなることが多く、注意が必要です。
静脈瘤性皮膚炎はステロイド外用で一時的に軽快することがあっても、原因となる静脈の逆流を治療しない限り再発を繰り返すことがほとんどです。
■ まとめ
湿布かぶれと思っていた皮膚炎が、実は下肢静脈瘤のサインだった——。
このような症例は、日常診療でもしばしば見られます。皮膚の症状から、背景にある血管の問題に気づけるかどうかが、適切な診断と治療への鍵となります。
気になる症状があれば、お早めに医師にご相談ください。いきなり診察はちょっと怖いという方は無料でチェックもやっています。どうぞお気軽にご相談くださいね。お待ちしています。
初診以外のご予約・ご相談は、
お電話でのみ承っています。
〒420-0858 静岡県静岡市葵区伝馬町8-1
サンローゼビル2階
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
---|
9:00 - 11:30 | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | × | × |
---|
13:00 - 16:30 | ▲ | ▲ | ▲ | ▲ | ▲ | × | × | × |
---|
▲ おもに手術となり、外来は午前中となります。
▲ 月に一度、無料静脈瘤チェックを開催。日時はお知らせをご覧ください。
▶ お知らせ
※完全予約制
※ご来院の際は健康保険証・マイナンバーカード・お薬手帳をご持参下さい。
※駐車場はございません。お近くのパーキングエリアをご利用いただくか、公共交通機関をご利用ください。(提携駐車場はありません)
※患者様へのご案内(保険医療機関における書面掲示)
・明細書について
当院は療担規則に則り明細書については無償で交付いたします。
・一般名での処方について
後発医薬品があるお薬については、患者様へご説明の上、商品名ではなく一般名(有効成分の名称)で処方する場合がございます。
・医療情報の活用について
当院は質の高い診療を実施するため、オンライン資格確認や電子処方箋のデータ等から取得する情報を活用して診療をおこなっています。