院長コラム

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2025.02.03

「足の動脈瘤?」— 静脈瘤と何が違うの?

「足に動脈瘤ができている」と言われることがありますが、実はこれは 「静脈瘤」との混同による誤解 です。

足の血管の病気としてよく見られる 「下肢静脈瘤」 と、「動脈瘤」 は全く別のものです。

では、何がどう違うのでしょうか?

1. 「動脈瘤」とは?

「動脈瘤」とは、動脈の一部が膨らんでこぶ状になる病気 です。

動脈は心臓から全身に血液を送る大事な血管で、高い血圧がかかるため、動脈の壁が弱くなったり傷ついたりすると、その部分が風船のように膨らんでしまうことがあります。

⚠️ 動脈瘤の危険性

動脈瘤は 血管が破裂すると命に関わることがある ため、特に 脳動脈瘤や大動脈瘤 では慎重な経過観察や治療が必要です。

しかし、足(下肢)に動脈瘤ができることは 非常にまれ で、多くの方が「動脈瘤」と思っているものは実際には 「下肢静脈瘤」 です。

2. 「下肢静脈瘤」とは?

静脈は 血液を心臓に戻す血管 で、足の静脈には 逆流を防ぐ「弁」 がついています。

しかし、長時間の立ち仕事や遺伝的な影響でこの弁が壊れると、血液が逆流して静脈が膨らんでしまう のが 「下肢静脈瘤」 です。

🩵 下肢静脈瘤の特徴

見た目: ふくらはぎや太ももに ボコボコした血管 が浮き出る

症状: 足のだるさ・むくみ・こむら返り・皮膚の色素沈着

危険性: 命に関わることは少ないが、放置すると 皮膚炎や潰瘍 につながることがある

3. 「足の動脈瘤」という間違いが起こる理由

🟥 「血管が膨らんでいる=動脈瘤」と思ってしまう

🟦 「静脈瘤」や「動脈瘤」の違いを知らない

🟨 医療従事者でも間違えることがある

実際には、足にボコボコした血管が見える場合、そのほとんどが「静脈瘤」であり、「動脈瘤」ではありません

4. 「下肢静脈瘤」と診断されたら?

下肢静脈瘤は 命に関わる病気ではありません が、放置すると症状が悪化することがあります。

軽症なら弾性ストッキングや生活習慣の改善で対応可能

進行した場合は「血管内治療」で簡単に治せる

静岡静脈瘤クリニックでは、日帰りで治療が可能です ので、お気軽にご相談ください。

まとめ
「動脈瘤」動脈 にできるこぶで、破裂すると危険
「下肢静脈瘤」静脈 にできるボコボコした血管で、命に関わることは少ないが放置はNG
足に浮き出る血管=ほとんどが「静脈瘤」
気になる症状があれば、専門医に相談を!

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