前回はマッサージ機と下肢静脈瘤のお話を致しました。心地の良い振動がリンパ液の流れを改善し、むくみの解消に繋がって行きます。
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今回は
6.自分で治す=運動
についてお話しします。
下肢静脈瘤を運動でなおすとはどういうことなのか?
下肢静脈瘤の症状にどんなものがあるのかを知ることから始まります。
運動で改善が見込める症状としては、「むくみ」、「重い」、「だるい」の3つです。
血管がボコボコと糸ミミズのように浮いていないタイプの静脈瘤です。表面からは僅かに血管が浮いている程度になりますので、気がつかないことも多いのです。
実際に超音波検査をしてみないと分からないことも多い(むしろ見た目はあまり当てにならないことがよくあります)ため、超音波検査をしながらお悩みを聞いています。
さて、ではどんな運動がいいのでしょう?
外に出るのもおっくうだし、梅雨で気分も塞ぎ込んでしまう…。
家の中でもできるものがあります。
それは「カカトの上げ下げ」です。
一番有名なのは「貧乏ゆすり」です。しかし、貧乏ゆすりでは十分ではありません。
貧乏ゆすりで1番の問題点は座っている姿勢だということです。立ったままでは貧乏ゆすりをすることはできません。
逆に貧乏ゆすりをしてしまうときは、足が立って歩いて欲しいと欲しているサインだと思っていただければと思います。
カカトの上げ下げをするときには、必ず立ってください。
これは全体重を足にかけて、ふくらはぎの筋肉を動かすためです。体重がかかっていない座った姿勢では筋肉は柔らかいままですが、筋肉が動いている立っている姿勢では硬くなります。
ふくらはぎの筋肉をいかに動かすか、そして増やすか。それが一番大事です。
このときにふくらはぎの筋肉が最大限伸び縮みできるようになるのが、「青竹踏み」と「階段の上り」です。
青竹踏みを土踏まずで行うと、ふくらはぎの筋肉は伸びることが十分にできません。しかし、足の指の付け根あたりで乗ると十分にふくらはぎの筋肉を伸ばすことができます。アキレス腱が伸びるイメージです。
階段についても同じです。できるだけ足の指の付け根で着地するように階段を登ってみてください。
今までとふくらはぎの張った感じが違うことがすぐにわかると思います。
まずは3分間。ゆっくりでいいので、午前中にやってみてください。
その日の「むくみ」、「重い」、「だるい」が変わってきます。
そして、さらに効果的にするためにはどうするかを次回お話しいたします。
これらは普段の外来で患者さんにお話ししていることをまとめています。
まずは自分が下肢静脈瘤なのかどうかを知ることから初めてみませんか?
静岡静脈瘤クリニックでは無料検査を行なっています。
6月26日の土曜日はあと数席しか枠がありませんが、7月31日の土曜日も開催予定です。
もちろん平日も実施していますので、ネットでのご予約かお電話でお問い合わせください。
今日の患者さんもおっしゃっていましたが、「たいして、足の血管が出てるわけじゃないから行くのをためらってました。今日は意を決してきました」とポロッとこぼされます。そのような方はとても多いため、無料検査を実施しています。
どうぞ怖がらずに、気軽にいらして頂けると幸いです。