COLUMN
前回は運動と下肢静脈瘤のお話を致しました。「青竹踏み」と「階段の上り」が静脈の流れ(足の血流)を改善し、むくみの解消に繋がって行きます。
今回は
7.自分で治す=靴下
についてお話しします。
下肢静脈瘤の症状のうち、足の「むくみ」、「重い」、「だるい」をなおすのに靴下が有効なのですが、締め付けちゃって大丈夫なのか?という質問が必ずあります。一言で申し上げると、靴下では締め付けがキツくないので、問題ありません。
締め付けるほうがいいのは何故でしょう?血流が悪いのに締め付けちゃうと余計に血の流れが悪くなっちゃうんじゃないかと言われることがよくあります。
もちろん、血を心臓に戻す静脈を潰してしまうくらいの締め付けは問題がありますが(ゴムで足を縛ったりした場合)、靴下にそこまでの力はありません。靴下はふくらはぎまで覆うことでポンプの役割を担います。
ふくらはぎは第2の心臓でポンプの役割を担っているとよく言われていますが、そのポンプをさらに強くするのが靴下になります。
つまり、ふくらはぎが内側のポンプ、靴下が外側のポンプになり、その間にサンドイッチのように挟まれている静脈は両方のポンプにより、スムーズに心臓へと戻っていくことができるようになります。
ふくらはぎが動きやすくなるような靴下を履くのがいいのですが、
ではどんな靴下を履くのがいいのか?
それには、5本指の靴下が一番です。
何故でしょうか?
足の指が自由に動くからです。
そして、足同士がくっつかないからです。
足の指はふくらはぎの筋肉と繋がっていて、指を自由に動かせる5本指ソックスは筋肉を自由に動かすことができるようになるので、結果的にポンプ作用が強くなります。そのため、足の「むくみ」、「重い」、「だるい」をなおすのに有効なのです。
次に足同士がくっつかないということは、外反母趾の予防にもなるため、足の蹴り返しが強くなります。
この足の蹴り返しが実はとても大事で、外反母趾になってくると蹴り返せる力が落ちてしまうのです。
蹴り返せる力が何故落ちてしまうのかというと、筋肉の伸び縮みが外反母趾によって減ってしまうからです。
大きく伸ばせて、大きく縮ませる。
これが筋肉を鍛える上で最も重要になります。ポンプのレバーを一番上まで持ち上げて一番下まで全部押し切るイメージでしょうか。
その役割が5本指ソックスによって可能になります。
次に、丈の長さについてです。
ハイソックスが一番ですが、この季節は難しいですね。ハイソックスのいいところはふくらはぎをすっぽりと覆うことができるということです。しかし、膝裏近くまであげてしまうと、そこで首を絞めるような感じになってしまって食い込むことがよくあります。
これは靴下の上の方ばかりをグイグイと引っ張り上げていることが原因なんです。ふくらはぎの下の方から少しずつつまみながら上に上に少しずつ履いていくことが大事です。
これらは普段の外来で患者さんにお話ししていることをまとめています。
まずは自分が下肢静脈瘤なのかどうかを知ることから初めてみませんか?
静岡静脈瘤クリニックでは無料検査を行なっています。
超音波で痛みなく、簡単に自分の足の状態を見ることができます。時間は10分程度ですぐに終わります。心配事や悩みをお聞きしながら、超音波検査をし、一緒に画面を見てどのようになっているのかお話をしています。そして、どのような治療法があるのか、どれが適しているのかを簡単に説明しています。
保険診療による診察よりも、気軽で簡単です。
「症状は少しあるけど、血管ボコボコしている写真を見てると自分はそこまでじゃないし、行っていいのかな?」
と思う方が対象です。
次回は
7月31日の土曜日、午前中に開催です。
もちろん平日も実施していますので、ネットでのご予約かお電話でお問い合わせください。
前回の無料検査で患者さんもおっしゃっていましたが、
「たいして足の血管が出てるわけじゃないけど、ちょっと気になるだけだから行くのをためらってました。今日は勇気を出して来ました。」
と仰っていました。
そのような方に来て頂けたら嬉しいなと思い、無料検査を実施しています。
どうぞ怖がらずに、気軽にいらして下さい。
初診以外のご予約・ご相談は、
お電話でのみ承っています。
〒420-0858 静岡県静岡市葵区伝馬町8-1
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▲ 月に一度、無料静脈瘤チェックを開催。日時はお知らせをご覧ください。
▶ お知らせ
※完全予約制
※ご来院の際は健康保険証・マイナンバーカード・お薬手帳をご持参下さい。
※駐車場はございません。お近くのパーキングエリアをご利用いただくか、公共交通機関をご利用ください。(提携駐車場はありません)
※患者様へのご案内(保険医療機関における書面掲示)
・明細書について
当院は療担規則に則り明細書については無償で交付いたします。
・一般名での処方について
後発医薬品があるお薬については、患者様へご説明の上、商品名ではなく一般名(有効成分の名称)で処方する場合がございます。
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当院は質の高い診療を実施するため、オンライン資格確認や電子処方箋のデータ等から取得する情報を活用して診療をおこなっています。