COLUMN
「右のふくらはぎがパンパンに腫れて、ジンジン痛くなって、だるくなるんです。膝の裏に何か塊があって痛くなる時があって…」
僕が診察室に入るなり、開口一番、辛さを吐露されました。
足をみるよりも先に、お話をたくさん聞かせてもらっています。
お話を聞きながら、足を触らせてもらい、足を診させてもらいます。
患者さんの足の高さと同じところに座り、自分の太ももの上に患者さんの足を置いてもらう。
これがいつもの診察スタイルです。
足のむくみの原因を調べていくと、たくさんあることに驚きます。
でも足がむくんだら、どこに行っていいのか?
何科に行ったらいいんだろう?
かかりつけの先生に聞いたけど、利尿剤を出されただけで、変わらない。
ストッキングを履いておけと言われたけど、きつくて履けないからやめちゃった。
足に原因があるのか、他に原因があるのか。
それがわからないと、治療をどうしたらいいかもわかりません。
実はけっこう、むくみの診察って難しいんです。
たくさんの足を診てきて、むくみの原因がわかるようになってきましたが、
教科書だけ読んでいても、実際に足に触らなければ、分かったことにはなりません。
それはまるで野球の本を読んでるだけで、プロ野球の選手になれないのと同じです。
それでも、まだまだ「何でむくんでるんだろう…?」と思うことがあります。
その場合は少しでも治る可能性が高く、危険性の低い方法から治療を始めていきます。
静脈瘤があると、血管がボコボコと浮いている足を思い浮かべることが多いと思いますが、むくみで埋もれている静脈瘤も多いのです。
そうすると、見た目では「ただのむくみ」のように見えます。
しかし、正面からだけでなく、足をくまなく診ていくとどうしてむくんでいるのかが分かってきます。
特別なことをしているわけではありません。
患者さんの足を見せてもらって、触らせてもらって、調べさせてもらうだけです。
3分診療ではこうは行かないので、当院では、ずっと予約制とさせていただいています。
経営面からしたら3分診療の方がいいのですが、それでは調べきることができないんです。そんな中途半端な診察だったら患者さんに喜んでもらえません。
「丁寧に診てくれて、ありがとう。よかった、安心しました。」
そう言われることが「ありがとう収集家」としては何よりも嬉しいです。
静岡静脈瘤クリニック
電話 054-275-0770
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