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ふんりゅう(粉瘤)・しぼうしゅ(脂肪腫)・ほくろについて

ふんりゅう(粉瘤・アテローム、atheroma, epidermal cyst)について

「ふんりゅうとは何か?」について説明し、治療方法について具体的な情報が欲しいという患者さんに情報を提供しています。このページを読んでいただくことで、適切な粉瘤治療のお役に立てていただければ幸いです。

もちろん、粉瘤以外のできもの(脂肪腫やほくろ)についても日帰りで治療ができます。気軽にご相談ください。手術は後日予約となります。

※来院希望の方は、お電話(054-275-0770)でご予約ください。現在ネットからの予約は一時的に停止しています。

<目次>

  1. ふんりゅう(粉瘤)とは
    ・ふんりゅう(粉瘤)の原因
    ・ふんりゅう(粉瘤)の症状
    ・ふんりゅう(粉瘤)を自分で摘出しようとするのは危険
    ・ふんりゅう(粉瘤)の予防
    ・放置しても自然治癒は可能?
  2. ふんりゅう(粉瘤)は投薬のみで根治治療が可能か?
  3. ふんりゅう(粉瘤)の再発について
    ・ふんりゅう(粉瘤)は再発することが多い厄介な病気
    ・ふんりゅう(粉瘤)の再発を防止するための確認事項
    ・もしかして再発?術後トラブルについて
    ・だんだん痛みを伴う場合は再発を疑ってみる
  4. 静岡静脈瘤クリニックの ふんりゅう(粉瘤)治療へのこだわり
    ・ふんりゅう(粉瘤)の治療方法
  5. 静岡静脈瘤クリニックにおけるふんりゅう(粉瘤)の手術
    ・手術を行うにあたって
    ・治療の流れ
    ・手術後の注意点
  6. ふんりゅう(粉瘤)治療の料金
  7. 患者様からご好評いただいている当院の6つの特長
    ・当院には下記のような患者様が多数来院されています

1. ふんりゅう(粉瘤・アテローム)とは

ふんりゅう(粉瘤)は、アカや皮フのアブラなどのカスが皮フの内部にたまることによってできる、良性の腫瘍のことです(腫れもの・できもので、癌ではありません)。 皮フの内側に袋ができて、カスがその袋に入りこんで大きくなったものと言えます。清潔、不潔に関係なく誰にでもできる可能性の高い腫れもの・できものです。
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ふんりゅう(粉瘤)の原因

アカが皮フの内側に溜まってしまい、皮フの下で袋状に大きくなることによって発症します。ケガが原因になることがあります。

ふんりゅう(粉瘤)の症状

初期症状として「しこり」を触れる
初期症状では、皮フの下にしこりが見られます。皮フの上には症状が現れないことが多いため、自覚症状がないこともよくあります。しこりの中心に黒い点(毛穴のつまったような)が見られます。初めはふんりゅう(粉瘤)の袋はとても小さいのですが、アカやアブラは袋の外には出られないため、どんどん溜まっていきます。それに伴って、ふんりゅう(粉瘤)も少しずつ大きくなっていきます。

炎症を起こすと赤く腫れあがります

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ふんりゅう(粉瘤)には毛穴のような小さな穴がしこりの上に開いています。そこに細菌が入り込むと感染し、炎症を起こします。この状態を「炎症性粉瘤」と呼び、多くの場合は痛みや熟感、腫れ、赤みなどの症状が伴います。痛み止めや塗り薬で抑えられない場合は、中身を出すため緊急で処置する必要があります。院長も学生時代に経験しましたが、同級生に処置してもらったのが痛かったのをよく覚えていますので、そうならないうちに摘出してしまった方が安心です。

「できもの」や「ニキビ」とは違います

ふんりゅう(粉瘤)をできもの、ニキビ、脂肪のかたまりと考え、特に気にしないまま放置している方も多くおられます。そしてある日、炎症や化膿が起きてから病院に駆け込む場合があります。これが他のできもの、ニキビ、脂肪のかたまりと違うところです。

ふんりゅう(粉瘤)を自分で潰すのは危険

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「自分で潰せそうだから、潰しちゃっても良いのですか?」 とよく同じ質問を受けることがありますが、自分で潰すことは絶対に避け、医療機関を受診してください。無理に潰したりすると、細菌が入り込み感染を招き、あっという間に2~3倍の大きさになり、真っ赤に炎症を起こして強い痛みを伴うようになってしまいます。背中にできると寝ることすらできません。こうなるとふんりゅう(粉瘤)の袋が周りの組織とくっつき、手術による摘出ができなくなってしまいます。炎症が治るのには3〜6ヶ月かかるので、手術をする時期がどんどんと遅くなってしまいます。さらに傷あとが残ってしまいます。 粉瘤は放っておいても、無くなることはありません。年々大きくなってきます。 皮フ科では手術をしてくれることはほとんどなく、外科に行ってくれと言われますが傷痕のことまで考えて治療をしているのは形成外科です。

ふんりゅう(粉瘤)の予防は可能?

残念ながら、予防法は存在しません。

2. ふんりゅう(粉瘤)は薬のみでなおすことは可能?

手術をしていないクリニックを受診した場合、抗生剤や痛み止めを処方される事が多いです。特に炎症性粉瘤の場合、まず抗生物質の内服薬を処方し、数日間服用して炎症を抑えます。 抗生物質を飲んで痛みがなくなることもありますが、それは痛みのあった粉瘤の感染がおさまっただけで、なおったわけではありません。 そのため、なおったと勘違いしてその後自分の判断で受診しなくなってしまうことがあります。その場合は後日、再発する可能性が高くなります。

また、ブログなどに掲載されている方法はお勧めできません。 なぜなら一時的には症状が抑えられても、ふんりゅう(粉瘤)の袋は残っているので完治したとは言えないからです。完治を目指すためには、医療機関で手術して取り除く必要があります。

3. ふんりゅう(粉瘤)の再発について

ふんりゅう(粉瘤)は再発することが多い厄介な病気
一度感染がおさまると、辛かったことを忘れてしまうことが多いようです。そして手術を普通に毎日おこなっている施設でない限り積極的に手術の話をしません。手術は面倒くさいし、臭いし、合併症を起こしたら大変だと思い込んでいるからです。実際に下記のような場合が多いのです。
  • 病院での診察は可能だが、手術をしてくれない場合がある
  • 病院で治療を行ったとしても抗生剤治療などで終わってしまう場合がある
  • 抗生剤治療で一時的に改善しても、再発してしまうケースがある
ふんりゅう(粉瘤)の根治治療はふんりゅう(粉瘤)の袋を完全に外科的切除することです。根治治療をしていない場合とした場合にどうなるかを次から説明していきます。

ふんりゅう(粉瘤)の再発を防止するためはどうしたらいいか

根治治療をしていない場合:再発の可能性あり
ふんりゅう(粉瘤)の根治治療をしていない場合は、そもそも袋が残っています。そのため、袋の内にあるアカやアブラなどが溜まって大きくなったり、感染した場合は赤く腫れ上がり痛みを伴ったり膿が出たりすることを繰り返す可能性があります。
根治治療をした場合:場合によっては再発の可能性も
ふんりゅう(粉瘤)の根治治療をしても、残念ながら袋が残ることはあります。特に、感染をおこした状態である炎症性粉瘤となってから根治治療をすると、そのリスクは高まります。 感染の程度にもよりますが、感染して化膿すると袋がもろくなって破れてしまったり、溶けてしまったりすることがあるからです。 その場合、散らばった袋は完全に摘出することが困難になってしまいます。これが最初の理由です。 散らばった袋を確実に切除するためには、大きく切開して摘出術を行えば、再発のリスクを減らすことはできます。しかし、大きな傷痕が残ってしまうことが美容的に望ましいとは思えません。 炎症後粉瘤でも、特殊な機械を用いた「くり抜き法」による再発率が技術の進歩で低くなってきており、ふんりゅう(粉瘤)手術を熱心に行なっているクリニックに相談することが望ましいでしょう。

もしかして再発した? よくある術後トラブルについて

最初はイヤですよね。本人が勘違いをしてしまう場合もよくあります。
傷あとがしこりのように硬くなる
術後に、傷あとがなおってくる時期の中でしこりのように硬くなることがあり、これがよく再発と間違われますが、これは再発ではありません。どうしても心配であれば、主治医に相談しましょう。超音波検査でも確認することができます。
血のかたまりができてタンコブのようになる
手術をした部分からじわじわと出血が起こって、血のかたまりを作るというトラブルです。これは手術部位を無理に動かすなどの刺激によってできやすくなります。どこまで動かして良いかは、手術部位やふんりゅう(粉瘤)の大きさ、深さで大きく変わります。手術後患部をどの程度動かしてよいかをあらかじめ医師に尋ね、安静が必要な時期を確認しておきましょう。
痛くなってきた場合は再発を疑ってみる
痛みや、腫れたり、膿が出てきたりする場合は再発を疑った方が良いでしょう。再発した場合は周辺の組織と癒着してしまうと摘出が難しくなることもあります。ふんりゅう(粉瘤)が再発した場合は速やかに医療機関に相談してください。

☆静岡静脈瘤クリニックは日本形成外科専門医の院長が手術を行います。
切開をする従来の方法でふんりゅう(粉瘤)治療を行うと、傷がかなり目立ってしまいます。特に顔や首の粉瘤を取り除く場合や女性の患者さんの場合、傷はできるかぎり目立たなくしたいという方が非常に多いです。そこで、静岡静脈瘤クリニックでは、傷を目立たなくする縫合が可能な日本形成外科専門医の院長が粉瘤の手術を行っております。

4. 粉瘤の治療方法

ふんりゅう(粉瘤)の手術は皮膚を切開し、ふんりゅう(粉瘤)を取り除いてから縫い合わせるという方法が一般的です。くりぬき法という方法も症例に合わせて行います。
くりぬき法とは?
特殊なパンチのような器具を使ってふんりゅう(粉瘤)に小さな穴をあけ、そこから内容物を絞り出した後に、しぼんだふんりゅう(粉瘤)の袋を抜き取る方法です。 このくりぬき方法で手術を行うと、手術後にもほとんど傷は目立ちません。 手術を受けるにあたり、「傷あとを残したくない」「できるだけキレイになおしたい」と思うのは当然のことです。 静岡静脈瘤クリニックでは、症状に応じてくりぬき法による治療を提案しています。くりぬき法の特徴としては、「傷あとが小さく、目立たなくてすむ」、「手術時間が非常に短い」などが挙げられます。

5. 静岡静脈瘤クリニックにおけるふんりゅう(粉瘤)の手術

<手術にあたって>
まず、症状がふんりゅう(粉瘤)なのかどうか判断する必要がありますので、診察を受けてください。初診では実際に患部を診察し、超音波検査で画像を一緒に見ながら、最善の治療方法を判断し、説明いたします。その後、術前の採血、手術のオリエンテーションなどを行います。

手術の時間

小さい場合は5分程度で手術が終わることもあります。診察後に手術の予約をお取りいただき、改めて予約日に手術を行います。 大きい粉瘤であっても、手術は長くて30分程度で終了します。

手術の痛み

手術は注射で局所麻酔を入れてから行うため、痛みのほとんどない治療が可能です。 ただ、局所麻酔を注入する際に少し痛みを伴います。静岡静脈瘤クリニックでは、麻酔の痛みを抑えるため美容外科で用いられている極細の針を用いるなどの工夫をしています。

治療の流れ

  • 手術前に切除を行うふんりゅう(粉瘤)をペンでマーキング
  • 局所麻酔をふんりゅう(粉瘤)の周りに注射
  • 皮膚を切開して、ふんりゅう(粉瘤)とその膜を取り除きます
  • テープで傷を寄せる。または、縫い合わせて手術は終了です
  • 縫い合わせた場合は、手術から1~3週間後に抜糸を行います。その際に摘出したものの検査結果についてお伝えします

➀術前

②マーキング

③摘出直後

④縫合し終了

くり抜き方法でなく従来の方法で手術を行う方が良いと思われる場合には、そちらを優先いたします。手術前に話し合った上で、最善な方法で手術に望んでいます。ふんりゅう(粉瘤)の手術日は診察後に予約をお取りいただき、改めて手術を行います。

手術後の注意点

ふんりゅう(粉瘤)のくりぬき手術の後は、通常であれば抜糸の必要はありません。 心配なことや不安なことがあった場合はいつでも対応いたしますので、ご安心ください。
飲酒・運動は可能?
出血の可能性があるため、手術当日・翌日の飲酒と運動は控えてください。それ以降は普段通りでかまいません。関節部分を治療した際には、もう少し安静を必要とします。
入浴は可能?
お風呂に関しては、手術当日は出血のリスクがあるため、入浴は控えていただきます。 翌日以降はシャワー浴が可能ですが、お風呂・プールは約1週間はシャワーのみでお願いいたします。

6. ふんりゅう(粉瘤)治療の料金

診断、検査、手術、中身の検査(病理診断)に対して保険が効きますのでご安心下さい。
治療費・負担割合

3割

2割

1割

露出部
半袖、半ズボンから出る部分

2cm未満

9,000円

6,000円

3,500円

2cm~4cm未満

15,000円 10,000円

5,500円

4cm以上

17,000円

12,000円

6,000円

非露出部の場合
半袖、半ズボンで隠れる部分

3cm未満

8,000円

5,500円

3,000円

3〜6cm未満

15,000円

10,000円

5,000円

6〜12cm未満

17,000円

11,000円

6,000円

12cm以上

29,000円

20,000円 10,000円
手術給付金について
生命保険会社や共済組合などの医療保険に加入されている方で、医師の診察を受け、保険診療で手術を受けられた場合は手術給付金が受けられることがあります。生命保険に加入していても、本人による手続きがないと給付されません。医師の診断書が必要な場合は受診時に必ずお伝えください。加入している生命保険会社、共済組合などがあれば御確認下さい。 (「皮膚皮下腫瘍摘出術」などが手術名となります)

7. 当院の6つの特長

➀専門医による治療

日本形成外科学会形成外科専門医である院長が手術を行っています。

②少ない痛みでケア

細い針、小さな針、声かけなど心理的にも肉体的にも痛みが少ない治療を目指します。みなさん、緊張していますから少しでも笑顔で声かけできるように院長はじめスタッフ全員で、みなさんの不安に応えます。

③目立ちにくい傷あと

傷が目立ちにくい縫い方をします。細い針と糸を使って丁寧に縫います。

④保険診療が可能

当院のふんりゅう(粉瘤)手術は健康保険適用です。そのため費用面も安心です。

⑤歩いて帰れる、日帰り手術

手術当日は直前まで仕事が可能です。翌日から仕事が可能です。

⑥行きやすい場所

新静岡駅南口から徒歩1分、JR静岡駅北口から徒歩5分の好立地です。
☆このような方に最適です
・顔や首など目立つ場所にできたふんりゅう(粉瘤)をできるだけキレイに治療したい方
・仕事が忙しく、まとまった治療時間が取れないビジネスマン
・手術後の仕上がりの美しさにこだわっている女性
・大きな病院に行くのが怖い。それほど酷くないから病院に行くのが面倒な方
※ふんりゅう(粉瘤)手術は、保険適用です(場所や大きさによって変動することがあります。診察料・処方料・検査費用は別途かかります)。
※傷あとは全く残らないということはありませんが、できるだけ目立たないように心がけております。
※手術当日と翌日の飲酒・運動・入浴は出血の可能性があるため、控えてください。
※再発の可能性はゼロではありませんが、診察時に医師より丁寧に説明させていただきます。
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